『表紙もキレイ』
実は私自身、この『炎の蜃気楼』を最近知りました。そしてあっという間に魅せられ、ファンになりました。
この本を通じて私は、生命、愛、存在、人間というものについて、とても深く考えさせられました。ファンの私からすればひどく名残惜しく、またまさに文字通り断腸の巻でした。この一冊で、シリーズが終わってしまうと思うと残念で、とても落胆します。
少し内容が重い、というのはありますが、その濃さあってこその作品だと思います。ちょっと、男同士の恋愛は見ただけで吐き気が・・・。という人には残念ながらお勧めできませんが、そうでないなら、一度は、ゼヒとも、手にとってもらいたい作品です。主人公高耶と直江の心の動き、人生を賭けた行動すべてが深くて感じ入ります。その真骨頂とも呼べる最終巻です。深い、と言っても内容を何時間も考える必要はなく、細かい所までの描写がある文章なので、読みやすいです。ただ、登場人物がたくさんおり、それぞれがそれぞれの動きをしているので、場面が頻繁に変わって煩雑な、部分は多少あるかもしれませんが。ですが、それを打ち消す内容と文章は本当に素晴らしいです。
物語に感情を移入しすぎてしまうと、見ているうちにキツくなり、本を閉じたくなりますが(私はそうでしたが)、何とか、最後まで読んでほしいです。きっと、この物語の偉大さ、壮大さを分かると思います。
私はそんな読書家というわけではないので、比べる対照が多いわけではないですが、私が今まで読んだ本の中で強く、推薦できるシリーズです。40冊もあるので、読む前にウッと身構えてしまう人も多いと思います。最初は気軽な気持ちで手にとって見てはどうでしょうか?すぐ、面白くなってくると思います。ただ、唯一の大きな欠点は、のめりこんでしまうと、時間を忘れて何事も手につかなくなることですが(体験談)・・・。