『結末が全く書き換えられている!』
本書は、これまでの小学館文庫版を書き直したもので、全体的に枝葉を落としスリムにしたのと、ストーリーがかなり書き換えられている。前者では殺人が起こらないが、後者では起こる。そして驚くべきことには、犯人が想像もできない者に換わっているのだ。
「催眠」シリーズは「心理学」がベースとなっていたが「マジシャン」シリーズは「マジック」をベースにミステリーが展開される。リンキングリング、フラッシュペーパー、サムチップ、シェルコイン、パーム・・・というマジックの専門用語がごろごろでてきて、マジックが好きな方には嬉しくてしかたがないはずだ。そして冒頭は「目の前でカネが倍になる」という胡散臭い言葉で始まる。オススメの作品だ。