『音に向かう姿勢。』
まず、ジャケットの写真をじっくりと眺めてみてください。
美しいですねー。
ひとりこちらを優し気な眼差しで見据える男。後ろに飛び交う無数の水鳥と、ひんやり淡い色彩の湖と空。
それは新しい一日が始まる朝靄なのか、それとも夕日が沈み、夜のとばりに覆われる瞬間なのか。
音を聴けば分かる。どっちもである。
何かが始まる瞬間でもあり、何かが閉じてゆく瞬間の音でもある。
そんな美しい瞬間が切り取られた煌めく音粒が詰まった作品集である。
彼は音楽を心から愛し、また音楽に愛されている。
その姿勢はこの作品集にしっかりと刻印されている。