年齢制限なし、男女差別なし、人の役に立ててしかも高給(千葉市では政務調査費等を含め月額112万円)…。そんな夢のような職業、市議会議員の魅力と、なるための方法を指南した、注目の1冊。共著者の小石川百合は、首都圏の市議会議員を4期連続で務める人物であり、それだけに本書には、選挙に関する細かなノウハウや裏事情などがこと細かに書かれている。 まずは、「政策作りの基本をマスターしよう」と称して、政策の基本、広報・議会報の読み方、インターネットの活用法が書かれている。残念ながら、広報などの具体的な例は掲載されていないので、自分で調達するしかないが、入手先はきちんと書かれている。そして基本を固めたら、次はいよいよ選挙のための下地づくりについて解説。支援者の集め方や後援会の登録、名簿作り、政策作り、リーフレット・広報誌の作成など、公職選挙法に触れない事前活動についてページが割かれている。 後半では、いよいよ選挙に関する具体的なノウハウが示される。ポスターの発注や事務所の設置、街頭スピーチ、宣伝カーの手配、駅前の場所取り、電話作戦まで、やることは山ほどあるが、それぞれに細かな規制やノウハウがあるので、じっくり読み込んでおきたい。巻末には、2002年現在活躍中の5人の地方議員のインタビューも掲載されているので、より具体的なイメージを持つことができる。市議会議員になるためのマニュアルは決して多くはないので、これから立候補する人にとっては、本書が貴重な情報ソースとなるだろう。(土井英司)
次へ